なぜ、あなたのパソコン姿勢が首凝りを招いているのか
パーソナルトレーナーの小林素明です。
先日、「パソコンって、首が疲れるのですよね〜」という相談を受けました。相談の主は、女性の管理職の方です。長い時間、パソコンでの仕事を強いられるようです。
確かに長時間のパソコンは、首の筋肉に大きな負担をかけます。なぜならば、5キロほどある頭の重さを首の筋肉が支えているからです。
背筋が伸びた良い姿勢であれば、首の筋肉の負担は少ないのですが、頭を前に突き出した猫背姿勢では首の負担は大きくなります。しかし、パソコン中、ずっと背筋を伸ばしておくのは困難です。
その証拠にパソコン中、あなたの頭とパソコンの画面との距離が徐々に近づいていませんか? 多くの場合、パソコン中は頭の位置がやや前方になり、背中や肩が丸くなる猫背姿勢をとるようになります。
その姿勢を何時間も続けるとどうなるでしょうか? 首の筋肉は疲労し、血流が悪くなりカチカチに硬くなります。このようにして、首が凝っているなぁ〜と感じるわけです。
ちなみに、頭の位置が「7センチ前に移動」するだけで、首には約20キロもの負荷がかかります。20キロの重りを首の筋肉で支えている訳ですから、相当な負担であることは容易に想像できます。
問題はここからです。
首が凝る → 首のストレッチで血行促進
という対策が良いように思えます。間違いではありませんが、十分な解決法ではなさそうです。なぜならば、頭が前に突き出た猫背姿勢を正さない限り、再び首が凝ってしまうからです。
その猫背姿勢を正す方法は骨盤にあります。その理由を話します。
長時間、椅子に座り続けていると、お尻が徐々に前にずれていきませんか? これを骨盤がたるんだ状態と言います。(骨盤の後傾) 骨盤がたるんだ状態なりますと、姿勢不良を引き起こします。つまり、背骨が丸くなり猫背姿勢になります。
論より証拠。一度、椅子に座って確かめてみてください。
お尻を前に5センチずらします。頭が前に出て、背中が丸く猫背姿勢になりますね。この状態で、いくら背骨を伸ばそうとしても、伸ばしずらくないでしょうか?
反対にお尻だけを後ろに下げてみてください。これを骨盤が真っ直ぐの状態と言います。 そうすると、自然に背筋が真っ直ぐに伸びてきませんか?
【重要】
・骨盤がたるんだ状態(骨盤後傾) = 頭が前、猫背姿勢
・骨盤が真っ直ぐな状態(骨盤前傾) = 背筋が伸びる
このように骨盤の位置によって、姿勢が変化するのです。特に座っているときの猫背解消は、骨盤調整が大変有効です。
まとめますと、首こり解消には首の筋肉の血行を良くすることと、猫背姿勢にならない良い姿勢が必要です。良い姿勢は、あなたを若く魅せます!
今回は、座りながらできる骨盤調整による猫背解消の方法を紹介します。詳しくは動画を御覧ください。
座りながらできる骨盤調整運動
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