自宅で腹筋!ウエスト引締め、腰痛予防、姿勢改善、便秘予防の3つの腹筋トレーニング
こんにちわ!
大阪のパーソナルトレーナー 小林素明です。
腹筋を鍛えておくことのメリットは、お腹の引締めだけではありません。腰痛を予防したり、姿勢を改善したり、便秘を予防、内臓脂肪をつきにくくしたりと、たくさんのメリットがあります。
また、腹筋は誤解の多いトレーニングです。僕の指導の中でも、正しい腹筋をお伝えしますと
「そんなに動いていないに結構効きますね!」
「呼吸をしっかりするだけでも効果ありますね!」
という腹筋トレーニングの感想を耳にします。
腹筋といえば、床から起き上がる運動をイメージしている方が多く、正しい腹筋法をマスターされていないことがあります。
では、正しい腹筋法をマスターするために必要な「腹筋って何?」を紹介します。
腹筋トレの効果!腹筋を構成している4つの筋肉とは
腹筋は、4つの筋肉から構成されていて、それぞれに役割があります。まず、知っておきて欲しい筋肉があります。それは、腹横筋(ふくおうきん)で、お腹のインナーマッスルです。
腹筋を知る!腹横筋とは
腹横筋は、お腹の深層にある筋肉(インナーマッスル)で、お腹の前の出っ張りを凹ませる作用をします。
これは、普段やっているのですよ。お腹を細く、カッコよく見せるために、お腹をへこませているときに使っている筋肉です。
ですから、お腹をへこませたいときには、この腹横筋をしっかりと鍛えておくと効果的なのです。お腹をへこませる動作で鍛えられるのですから、すぐにできそうですよね!
また、腹横筋を鍛えることで、背骨を正常な位置にリセットする効果があり、姿勢の改善、腰痛予防の効果があります。
お腹の壁!腹直筋とは
お腹の前面にある腹直筋(ふくちょくきん)は、手で触れることのできる筋肉です。体幹を前に曲げる(屈曲動作)、腹圧を高めるといった作用をします。
この腹直筋を鍛えることで、腰の負担を軽減して腰痛の予防、姿勢の改善、お腹を引締め効果があります。
モデルの中村アンさん、女優の榮倉奈々さんのような腹筋を目指している方は、見逃せない筋肉ですよ。
ウエストの腹筋! 内腹斜筋、外腹斜筋とは
お腹の横にあるのは、内腹斜筋(ないふくしゃきん)、外腹斜筋(がいふくしゃきん)の2つの筋肉です。いわゆる、ウエストや腰のくびれ、といっている部位です。
この2つの筋肉は、主に体幹を捻る動作(回旋)、体幹を横に曲げる動作(側屈)という働きをしています。
内腹斜筋、外腹斜筋を鍛えることで、体の歪みを改善して腰痛予防と姿勢改善、そしてウエストの引締め、内臓もよく動きますので便秘予防にも効果があります。
次は、4つの腹筋を効果的に鍛える、自宅でできる腹筋トレーニング法を紹介します。
腹横筋を鍛える腹筋トレーニング!ペットボトル腹筋、ドローイング
腹横筋を鍛えるには、大きな動作は必要ありません。お腹をへこませるだけで、鍛えられます。ですから、お腹をぺっちゃんこにするイメージでトレーニングを行ってください。
見た目は、とっても地味ですが、動作をゆっくり正確に行って、回数を重ねると非常に効果があります。
そして、腹横筋のトレーニング効果を高めるために、ペットボトルを活用します。
これはトレーニングの原則である「意識性の原則」を使ったトレーニング法で、鍛えている筋肉を頭(脳)で意識すると効果が高まるというものです。
ペットボトルは、トレーニングで鍛える腹筋の上に置いて、鍛えるべき筋肉を意識するのです。たったこれだけのことでも、効果が飛躍的にアップします!
腹横筋を鍛える腹筋トレーニングのコツ
・動作はゆっくりと行うこと
・お腹にペットボトルを置くと意識しやすい
腹横筋を鍛える効果
・お腹ぽっこり解消
・腰痛予防
・姿勢改善
・引き締まったお腹
ペットボトル腹筋トレーニング!腹横筋の強化、お腹引締め
<方法>
1 両膝を曲げて仰向けになります
2 ペットボトルをお腹に当てます
3 ペットボトルは両手で持ちます
4 息を吐きながら、お腹をへこませます(ペットボトルが下がる)
5 息を吸いながら、お腹を膨らませます(ペットボトルが上がる)
6 4~5を10回繰り返します
回数、セット数
・10回 2セット
やっておきたい時間帯
・お風呂に入る前
・自宅に帰ってきたとき
・昼休憩のとき
次は、腹横筋のトレーニングのあとにやっておきたい、腹直筋を鍛えるクランチトレーニング法です。
腹直筋は、呼吸に合わせて体幹を動かす!クランチ、リーチ腹筋トレーニング法
腹直筋は、みぞおちの辺りにある「剣状突起」(けんじょうとっき)から、お臍の下にある「恥骨結合」(ちこつけつごう)という部位までの縦に長い筋肉です。
腹直筋を鍛えるコツは、呼吸に合わせて体幹を丸めることです。イメージとしては、「みぞおち」と「お臍」の距離を縮めるように行います。
この腹直筋を鍛えるトレーニングも、先ほどの腹横筋と同様、体幹を大きく動かす必要はなく、
- 体を少し起こして息を吐く
- 体を降ろして息を吸う
を繰り返してくださいね。
また、腹直筋に効かせるために、片手を前方に伸ばした方法で腹筋を行います。手を伸ばすと、腹直筋が上手に力が入り(収縮)し、しっかりと筋肉に効かせることができるのです。
腹直筋を鍛える効果
・お腹ぽっこり解消
・腰痛予防
・引き締まったお腹
腹直筋を鍛えるクランチ、リーチ腹筋トレーニング法
<方法>
1 タオルを1枚用意します。事前に丸めておいてください。
2 仰向けになり、膝を曲げて、タオルを膝の間に挟みます。
3 「右手」を頭の後ろに添えて、「左手」はタオルの方向に伸ばします
4 息を吐きながら、体をゆっくりと起こします。
※「左手」をタオルに近づけて、みぞおちとお臍の距離を縮めます。
5 息を吸いながら、体をゆっくりと戻します。
6 4〜5を5回繰り返します。
7 手を入れ替えて、同様に行います。
回数、セット
左右5回ずつ
2セット
やっておきたい時間帯
お風呂に入る前
自宅に帰ってきたとき
昼休憩のとき
体の歪み矯正、ウエスト引締めに!腹斜筋の捻り腹筋トレーニング法
腹斜筋は、体幹を捻る、体幹を横に曲げる(側屈)という作用があります。腹斜筋は、左右対称に鍛えることで、体の歪み改善に効果的です。
なぜ、歪み改善に効果があるかと言いますと・・・
カバンを持つとき、左右どちらかの手で持つことが多いと思います。そのとき、カバンを持っている反対側の腹斜筋が、力を発揮しています。(右手でカバンを持った場合、左の腹斜筋)
このカバンを持っている期間(年数)が長くなれば、片方の腹斜筋ばかりに力が入り、偏った筋肉の使い方になるのです。その偏った筋肉の使い方が原因で、腹斜筋に付着している骨盤の歪みが発生します。
ですから、左右交互に腹斜筋をトレーニングすることで、左右均等に力が発揮することができて、筋肉のバランスが整ってくるのです。
また、腹斜筋はウエストの引締め、お腹周りの血行促進で便秘予防にも効果がありますよ。
腹斜筋を鍛える効果
・身体の歪み解消
・腰痛予防
・ウエストの引締め
・便秘予防
腹斜筋を鍛える!骨盤の歪み解消、捻り腹筋トレーニング法
<方法>
1 仰向けになり、両足を伸ばします
2 右手は頭の後ろで添えて、左手は横に広げておきます。
3 息を吐きながら、「右の肘」と「左の膝」を近づけて、身体を捻ります。 ※肘は、太ももの外側に位置するのが理想です。
4 息を吸いながら、元の位置に戻ります
5 3〜4 を 10回繰り返します
6 反対側も同様に行います
回数、セット数
左右10回ずつ
2セット
やっておきたい時間帯
お風呂に入る前
自宅に帰ってきたとき
昼休憩のとき
まとめ:3つの腹筋トレーニングの活用の仕方
ウエスト引締め、腰痛予防、姿勢改善、便秘予防に効果のある「3つの腹筋トレーニング」はいかがでしたでしょうか?
すべて基本のトレーニングで、シンプルだけど効く!というものを厳選しました。しかも、すべて自宅でできますね。
腹筋でよくある間違いは、「身体を起こさなくてはならない」という認識です。解剖学的にも、少しの動作であっても、腹筋は効くようになっています。
実際にトレーニングをされること分かるのですが、ちょこっと動作と呼吸法で腹筋に効かせることができます。
腹筋は、別名「呼吸筋」と言われるほど、呼吸とかなり密接な関係があり、呼吸をしっかりと行えば、腹筋はさらに効いてきます。腹筋のときには、しっかり呼吸をお忘れなく!
そして、紹介した3つの腹筋トレーニングは、紹介した順番に行うと効果があります。
1 腹横筋を鍛えるペットボトル腹筋、ドローイング
2 腹直筋を鍛えるクランチ、リーチ腹筋トレーニング法
3 腹斜筋を鍛える!骨盤の歪み解消、捻り腹筋トレーニング法
1の腹筋 → 2の腹筋 → 3の腹筋 の順番に運動をマスター
<ステップ2>
1の腹筋 → 2の腹筋 → 3の腹筋 の順番に1セット行う (1分間の休憩を入れて)
<ステップ3>
1の腹筋 → 2の腹筋 → 3の腹筋 の順番に2セット行う (1分間の休憩を入れて)
というステップで行ってみてください。さぁ、今日からやってみましょう!!
この記事を書いた人
小林素明 (城好きパーソナルトレーナー)
テレビ番組「ちちんぷいぷい」「大阪ほんわかテレビ」「ten」などに多数出演し、メディアからも注目されるパーソナルトレーナー。30年以上の指導経験と健康運動指導士の資格を有し、1万レッスンを超えるパーソナルトレーニング指導の実績。特に40代からシニア世代向けの「加齢に負けない」トレーニングに定評があり、親切で丁寧な指導が評価されている。
医療機関との連携を通じて、安全で効果的なトレーニング法を研究し、病院や企業での腰痛予防に関する講演では受講者の98%から「分かりやすかった」と高評価を得る。また、パーソナルトレーナー養成講座の講師としても豊富な実績を誇り、多くのトレーナーの育成に貢献しています。