肩こりが取れない本当の理由|実は前腕の疲労が影響しています

パーソナルトレーナーの小林素明です。

肩や首がつらい。ストレッチもしている。それでも、なかなかスッキリしない。

こうした相談を、日々の現場でよく受けます。

実際に体を確認すると、肩や首だけでなく、前腕(肘から手首にかけて)の筋肉が強く張っているケースが少なくありません。

肩こりの原因は肩だけにある。そう思われがちですが、現実はもう少し複雑です。

気づかないうちに疲れている「前腕」

前腕は、日常生活の中でほぼ休みなく使われています。

  • スマートフォンの操作
  • パソコン作業
  • 家事全般
  • ドアノブを回す
  • 荷物やカバンを持つ
  • ペットボトルやコップをつかむ

どれも大きな力は必要ありません。しかし、小さな動きが一日中、毎日繰り返されています。

この「軽い負荷の積み重ね」が、気づかないうちに前腕の疲労を蓄積させます。

疲れている自覚がない。それが前腕のやっかいなところです。

肩こりが取れない人に多い共通点

デスクワークやスマホ作業が長い方ほど、

  • 前腕がパンパンに張っている
  • 肘の内側、外側が硬い
  • 手首の動きがぎこちない

こうした状態が見られます。

この状態を放置すると、

  • 肩を動かしても軽くならない
  • 首の重だるさが残る
  • そのうち肘に違和感が出る

といった流れになりがちです。

肩だけを揉んだり伸ばしたりしても、原因が前腕に残ったままでは、変化が出にくくなります。

前腕の筋肉は、肩と連動している

指、手首を曲げる主な筋肉
指、手首を外らす主な筋肉

前腕には、大きく分けて

  1. 指や手首を曲げる筋肉(屈筋群)
  2. 指や手首を反らす筋肉(伸筋群)

が集まっています。

これらの筋肉は、肘をまたいで上腕へとつながり、肩の動きとも連動しています。

前腕の筋肉が硬くなると、

  • 腕がスムーズに上がらない
  • 肩に余計な力が入りやすい
  • 首や肩の筋肉が代わりに頑張ってしまう

こうした状態が起こりやすくなります。

肩をいくらケアしても楽にならない場合、本当の原因は前腕にあるというケースは珍しくありません。

スポーツ愛好家に多い、肘の内側・外側の痛み

テニス肘

スポーツを楽しまれているお客さんから、よく聞く悩みがあります。それが、肘の内側、あるいは外側の痛みです。

テニス、ゴルフ、野球、卓球、バドミントン。種目は違っても、共通して起こりやすいのがこの肘のトラブルです。

一般的に、

・肘の外側が痛むものを「テニス肘」
・肘の内側が痛むものを「ゴルフ肘」

と呼ばれます。

名前にスポーツがついていますが、実際にはスポーツ選手だけの問題ではありません。パソコン作業や家事の時間が長くなると肘に負担がかかります。

痛いのは肘。でも原因は前腕にあることが多い

肘が痛むと、「肘が悪い」と思われがちです。

しかし実際には、前腕の筋肉が硬くなり、引っ張り続けているというケースが非常に多く見られます。

前腕の柔軟性が低下した状態で運動を続けると、痛みが長引く、違和感が慢性化する、フォームが崩れるといった悪循環に入りやすくなります。

だからこそ、痛みが出てから対処するのではなく、前腕を日頃からケアすることが重要になります。

腕を使わなければ回復する、は現実的ではない

理屈だけで言えば、腕を使わなければ前腕の疲労は回復します。

しかし、仕事も家事もスマホも、腕を使わずに生活するのは現実的ではありません。

だからこそ必要なのが、短時間でできる前腕のセルフケアです。

前腕をケアするシンプルなストレッチ

ここで紹介するストレッチは、特別な道具は必要ありません。仕事の合間や、帰宅後にさっと行える内容です。

継続することで、

・肘の違和感の予防
・肩こりの軽減
・握力低下の予防
・指の動きがスムーズになる

といった効果が期待できます。

腕伸ばしストレッチ(1)

方法

  1. 片手を前に伸ばし、手の甲を正面に向けます
  2. 反対の手で指先を持ちます
  3. 指先が下を向くように手首を曲げます(目安は90度)
  4. 自然呼吸で20秒キープ
  5. 反対側も同様に行います

腕伸ばしストレッチ(2)

方法

  1. 片手を前に伸ばし、手のひらを正面に向けます
  2. 反対の手で指先を持ちます
  3. 指先が下を向くように手首を曲げます
  4. 自然呼吸で20秒キープ
  5. 反対側も同様に行います

腕伸ばしストレッチ(3)

方法

  1. 片手を前に伸ばし、親指を床に向けます
  2. 反対の手で手の甲を持ちます
  3. 指先が外側へ向くように手首を曲げます
  4. 自然呼吸で20秒キープ
  5. 反対側も同様に行います

動きが分かりにくい場合は、動画で確認すると安心です。

まとめ/肩だけでなく、腕まで見る

肩こりや首こりがあると、どうしても肩そのものに意識が向きがちです。しかし、腕、特に前腕まで視点を広げることで、体の反応は変わりやすくなります。

肩を支えているのは、肩だけではありません。

毎日使っている「腕」を労わることが、結果的に肩や首を楽にする近道になります。

肩や首の違和感が気になる方は、こちらの記事も参考になります。

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指導歴30年超、テレビ番組「ちちんぷいぷい」「大阪ほんわかテレビ」「ten.」などに出演し、専門的でわかりやすい解説が好評のフィットネストレーナー。

健康運動指導士、マッスルコンディショナー、介護予防運動トレーナーの有資格者。

2010年に大阪市でパーソナルフィットネスジム「どこでもフィット」を開業し、これまでに延べ1万回以上のパーソナルトレーニングを実施。特に50代以上の「加齢に負けない体づくり」に定評がある。

医療機関と連携した安全性の高い運動指導、企業・団体向けの腰痛予防や健康経営に関する講演も数多く行い、受講者から「わかりやすい」と高い評価を得ている。

趣味は城巡り、鉄道とグルメの旅、スポーツ観戦、80~90年代のプロレス、書店めぐり、そして焼肉。身体づくりも人生も、楽しみながら続けることを大切にしている。