丹波篠山市で保健師研修の講師を務めました

パーソナルトレーナーの小林素明です。

先日、兵庫県丹波篠山市にて保健師さん向けの研修会の講師を務めました。

テーマは「保健指導に活かす 生活習慣病予防と基礎代謝を支える運動の考え方と実践」

北播丹波ブロック(兵庫県)に所属されている保健師の皆さんにお集まりいただきました。最後まで熱心に耳を傾けてくださり、ありがとうございました。

今回の研修では、講義だけではなく実技も交えながら、保健指導の現場で活用できる運動の考え方と具体的な方法についてお伝えしました。

研修会の風景

運動指導の背景にある「身体活動・運動ガイド2023」

今回の講座では、厚生労働省が公表している「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」を基礎に内容を構成しました。(上の図)

このガイドラインは、従来の「運動量」に加えて

  • 筋力トレーニング
  • 柔軟性運動
  • バランス運動

といった、体の機能を高める運動の重要性も示されています。

そのため、医療や保健の現場でも運動指導を行う機会が増えてきています。

ただし、現場では一つの課題があります。

それは「運動を習慣にしてもらうこと」です。

運動の必要性を伝えることはできても、実際に続けてもらうことは簡単ではありません。そこで今回の研修では、運動習慣につながる指導の考え方についてお話ししました。

一律の運動指導では運動が続かない理由

体力には大きな個人差があります。

そのため、一律の運動指導では、かえって「運動は苦手」という意識を持たせてしまうことがあります。

そうなると、運動を始める前からためらいが生まれてしまいます。

このような状況を防ぐためには、日常生活の動きから運動へつなげていく方法が有効です。

スクワット運動について

今回の研修では、その一例としてスクワット運動を取り上げました。

スクワットは、サルコペニアやフレイル対策としてよく紹介される運動です。しかし、正しく行うためには

  • 股関節
  • 足首

といった関節の柔軟性が必要です。

関節が硬い状態では姿勢が崩れやすく、同じ運動でも強い負担を感じてしまいます。すると運動は長続きしません。

現在の生活は座っている時間が長く、特に股関節が硬くなりやすい環境です。こうした背景を踏まえると、筋力トレーニングを始める前の準備が重要になります。

運動習慣をつくる第一歩は関節を動かすこと

研修資料 ストレッチ指導法

運動を習慣にするためには、まず関節をスムーズに動かせる状態を作ることが大切です。

その方法として有効なのが、柔軟ストレッチです。

ストレッチは関節の動きを良くするだけでなく、体を動かしたときの爽快感も得られます。体が軽く感じられると、自然と前向きな気持ちになり、運動への抵抗感も少なくなります

今回の研修でも、まずストレッチを体験していただき、その後にスクワットなどの筋力トレーニングへと進みました。

このように
関節を動かす → 筋力トレーニング
という流れにすることで、運動は続けやすくなります。

筋肉を増やすより「動きやすい体」を目指す

運動指導では「筋力トレーニングで筋肉をつけましょう」と言われることが多くあります。もちろん、その考え方は間違いではありません。

ただし、筋肉量は短期間で大きく増えるものではありません。

それよりもまず大切なのは、
歩行や階段の上り下りがスムーズにできる筋力を身につけることです。

歩くことが楽になると、自然と活動量が増えていきます。活動量が増えれば、日常生活の中で消費されるカロリーも増えていきます。

見逃せない運動後の代謝

さらに運動には、運動後の代謝という特徴があります。

運動を終えた後もしばらくエネルギー消費が続く現象です。運動の強度によって変わりますが、きつめの運動では最大で100kcalほど、ジムでの運動でも50kcalほど増えるとされています。

つまり、体を動かすことが習慣になれば、運動中の消費カロリーだけでなく、運動後の代謝も積み重なっていきます。

運動した回数だけその効果が増えていくため、結果として生活習慣病の予防につながっていきます。

実技後には「肩が軽くなった」という声も

研修では講義だけでなく、実際に体を動かす実技も多く行いました。

終了後には

「肩まわりがスッキリしました」
「体が動きやすくなりました」

といった声もいただきました。

短い時間でも体の動きが変わることを体感していただけたのではないかと思います。

運動指導の研修・講演も行っています

小林素明の企業様の運動指導

医療・自治体・企業の健康づくりの現場では、運動の重要性がますます高まっています。しかし同時に、「どのように運動を伝えるか」という課題もあります。

今回の研修では、
運動を習慣につなげるための考え方と実践方法についてお伝えしました。

同様の研修や講演をご検討の方は、下記のボタンよりお問い合わせください。

小林素明が伺います。

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指導歴30年超、テレビ番組「ちちんぷいぷい」「大阪ほんわかテレビ」「ten.」などに出演し、専門的でわかりやすい解説が好評のフィットネストレーナー。

健康運動指導士、マッスルコンディショナー、介護予防運動トレーナーの有資格者。

2010年に大阪市でパーソナルフィットネスジム「どこでもフィット」を開業し、これまでに延べ1万回以上のパーソナルトレーニングを実施。特に50代以上の「加齢に負けない体づくり」に定評がある。

医療機関と連携した安全性の高い運動指導、企業・団体向けの腰痛予防や健康経営に関する講演も数多く行い、受講者から「わかりやすい」と高い評価を得ている。

趣味は城巡り、鉄道とグルメの旅、スポーツ観戦、80~90年代のプロレス、書店めぐり、そして焼肉。身体づくりも人生も、楽しみながら続けることを大切にしている。