太ももの付け根(腸腰筋) 左右で硬さが違うときに何をすれば良いのか?
大阪のパーソナルトレーナー 小林素明です。
太ももの付け根(腸腰筋)を伸ばす股関節ストレッチをお客さんに指導しているときのことです。
お客さんは、「そういえば最近、右の股関節がよく伸びるようになったのですよ~~!」と。
以前はストレッチの度に、左右の股関節の硬さの違いを感じておられましたので、嬉しい出来事として紹介いたしました。
よく言われるのですが、硬くなっているところは筋肉を伸ばせば良いのか?と。確かに、その通りのなのですが、それだけでは不十分です。
硬くなっている筋肉を伸ばす(ストレッチ)プラス、反対側の筋肉を強化(鍛える)する必要があるのです。なぜならば、筋肉には拮抗(きっこう)作用があるからです。
拮抗作用とは、運動しているときに「筋肉のオモテとウラ」でお互いに異なる動きをすることです。たとえば、肘を曲げる動作です。
肘を曲げると腕のオモテ面の筋肉(上腕二頭筋)に力が入ります。よく「力こぶ」と言われますね。しかし、その腕のウラ面の筋肉(上腕三頭筋)は、緩み伸びています。この2つの作用があって、はじめて運動ができるのです。
もし、腕のオモテとウラの筋肉がお互いに力が入ったままですと、動かざる山の如しで、肘の関節は固定されたまま棒のようになり動きません。呼吸も止まりやすくなり、血圧も急上昇します。
ちなみに
・身体の引き締め
・筋肉の強化
・姿勢の改善
・太りにくい身体づくり など
これらの運動効果は、関節をしっかりと動かす=筋肉の拮抗作用がなければ効果が出ません。
柔軟性も同じです。
硬くなった筋肉を伸ばして、反対側にある筋肉を強化する。
筋肉の拮抗作用を促すことが必要です。
今回のケースでは、硬くなっている太ももの付け根をストレッチして、反対側にあるお尻(大殿筋)を鍛える筋トレが有効となります。
では、しなやかな股関節を作り出す股関節ストレッチ(フレックスクッション使用)、筋トレ法を紹介します。
太ももの付け根を伸ばすストレッチ法(フレックスクッション使用)
股関節強化の筋トレ法 (バックランジ)
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