本当に腕が弱いのか? 腕立て伏せ、その前に・・・
あれっ、右肩がラクになりました〜。
腕立て伏せ(筋トレ)をすると右の肩と腕が疲れるというお悩みのお客さんです。はじめに10回ほど腕立て伏せを行ってもらいました。結果、右肩、右腕が疲れるとのことでした。
ふつうは「右肩、右腕が弱いのかな?」と思ってしまいます。ダンベルを持って、右腕を鍛えたり・・・。果たしてその通りなのでしょうか?
何か身体に問題を抱えている場合、左右どちらかの強い方に上半身を寄せて、腕立て伏せをします。今回のケースは、右に身体を寄せて腕立て伏せをされていました。つまり、右に身体を傾けているのです。(代償作用)
右に重心移動しながら腕立て伏せをしていますから、当然のことながら右肩、右腕が、左より先に疲れるわけですね。
じゃあ、左に寄せて腕立て伏せをすれば良いのでは? と思われるかも知れません。確かにその通りなのですが、その前に右に寄ってしまった原因を考えなくてはなりません。
ここで私がお願いしたことは、左右の体幹トレーニングであるサイドプランクという筋トレ法です。しかも、1回10秒くらいの簡単なトレーニング法です。
方法は横向きになり、床に肘、つま先をつけて踏ん張るトレーニング法です。(アイソメトリックコントラクション)
ちなみに左の体幹はきつかったです、というコメントあり。そのあとに再度、腕立て伏せをしてもらいました。
すると、「あれっ、右肩がラクになりました~。うわ〜、やりやすいです。」とお客さんは語ってくれました。
もうお分かりですね。肩や腕に問題があるように思えますが、体幹部、すなわち骨盤に原因があったのです。しかも、そんなに頑張る必要はなく、少し骨盤のズレを修正するだけで、人の動き方に変化が起こってしまいます。
骨盤は、立っていても座っていても負担がかかっています。それだけに、年齢を重ねれれば重ねるほど骨盤の歪みが起こりやすくなることは、想像できると思います。その歪みは、ときにトレーニングのやりにくさを生むことがあるのですね。
では、腕立て伏せの前にやっておきたい体幹トレーニングを動画にて紹介します。腕立て伏せの前では、1回10秒間以内で行ってください。(自然呼吸)
サイドプランク(左右の体幹トレーニング)
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