なぜ身体が柔らかいにも関わらず、腰痛になるのか?
パーソナルトレーナーの小林素明です。
私のジムでは、月替りで体力チェックを行っています。今月(5月)は柔軟性テストです。そこでこんなご質問を受けました。
私は柔らかいという評価なのに、なぜ腰痛になりやすいのですか?
今回実施した柔軟性テストは、長座体前屈と言いまして長座姿勢でどこまで身体が前に曲がるかを測定します。主に腰から太もも、ふくらはぎにかけて筋肉の柔らかさを評価しています。
この腰から太もも、ふくらはぎの筋肉が硬いと腰痛になりやすいことが分かっています。腰痛の予見テストとも言えます。
さて、ご質問されたお客さんの記録は、プラスの20センチ以上(体力年齢は20歳)で、とっても良い結果です。先ほどの説明ですと、筋肉が硬いと腰痛になりやすいでした。ではどうして、腰痛になりやすいのでしょうか?
腰痛の原因として、筋肉が硬くなっている以外に「筋肉量が少ない(筋力不足)」ことで腰への負担が増すからです。 ※姿勢不良、骨の変形は除きます
これは、身体を支えるだけの十分な筋力が不足しているために腰への負担が増し、腰痛になりやすくなっているのです。その代表的な筋肉は腹筋やお尻の筋肉です。
さらに女性は男性に比べて6割くらいの筋肉量しかありませんし、老化によって筋力は年間1%ずつ低下します。
そのため、女性の方は運動を習慣づけるなどで筋肉量を減らさない努力が必要です。特に腰の負担を和らげる、腹筋は老化による最も衰えの速い筋肉です。腹筋運動が欠かせない理由がここにあります。
ご質問をされたお客さん(女性)の場合、体幹部や脚の筋力が不足していると推測されますので、体幹や脚力アップを養う筋力トレーニングが有効です。体力はあるに越したことはないのですが、あくまでもバランスが重要です。腰痛予防はその一例です。
では、腰痛予防に最適な筋力トレーニングを紹介します【動画】
腰痛予防のための腹筋トレーニング法 プランク
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